【初めての出産祝い】贈るのはお金?それともギフト?

【初めての出産祝い】贈るのはお金?それともギフト? 暮らしの知恵
赤ちゃんの誕生はとても喜ばしいことですね。新しい家族が増えたことをお祝いし、新しい生活に向けて激励するために「出産祝い」を贈るのが一般的です。
しかしお金ならいくら包めばいいのか、ギフトを選ぶ方がいいのか、タイミングやマナーは・・・と考えると、悩まれる方も多いはず。相手に失礼のないよう、お祝いの気持ちを伝えるためにはどうすればいいのでしょうか?
ここでは、出産祝いのマナーやお祝い金の相場などをまとめてお伝えします。

出産祝いのマナーを知る!せっかくだから喜ばれよう!

まずは贈られるご家族のことを考えてみましょう。出産後間もない母子の体調面を考慮し、贈り物を選ぶことがポイントとなります。
では、一つずつ解説していきましょう。

贈るべきでないプレゼント

出産祝いは無事に出産してから贈ることがマナーです。お悔みごとをイメージさせる煎茶のセットや、新生児向けのものとは言え、おさがりや白いハンカチセットなどは避けましょう。ママが好きなものをプレゼントする人もいますが、コンサートグッズなど、現地に行かないと購入できないようなものは、新生児期の子どもを持つママにとって出かけられないストレスを増してしまうこともあるので避けるべきです。

贈る言葉

メッセージカードを添えることで、ママや家族へ気持ちを伝えることができます。相手が一目で見てわかりやすいように、「おめでとう」の気持ちがシンプルに伝わる言葉でまとめましょう。また、ママの身体をいたわるメッセージもプラスすると、丁寧です。長文のお手紙は避け、短文でまとめると相手に負担もかけません。

出産祝いでNGとなる言葉

出産祝いを渡すときには、「無事に生まれてきてよかった、おめでとう」「ママ、頑張ったね」というように、ママの身体をねぎらい新しい命の誕生を祝うことを心がけましょう。相手が過去に経験した死産や中絶というような経歴や、自分の出産経験を持ち出すことは良いものではありません。

のし紙の種類や表書き、使うペンの種類

丁寧な形の出産祝いとして、箱にのし掛けを施すことが一般的です。のし紙は蝶結びのものを選びます。「ご出産祝い」と表書きに記しましょう。筆ペンで力強く書くこともよいですが、いまの時代は、パソコンの筆文字体で出力したものでも構いません。

お母さんや赤ちゃんに会う前のマナー

産後間もない母子は、生活のリズムを整えることができていない状態にあります。まずは、事前に確認をとることがマナーです。身なりは清潔に保つこと、風邪などの体調不良の際は控えることが大切です。もちろん、二日酔いの状態や、においの強いものを食べた後の訪問もひかえましょう。
お母さんと赤ちゃんイメージ

訪問時に失礼にならない心遣い

できれば30分以内の訪問にとどめましょう。体力を消耗している時期ですので、手土産として夜中の授乳につまめるようなお菓子を持参することも一案です。訪問時には大勢で押し掛けることはせず、1人ないしは2人程度で出向くことも心遣いになるでしょう。

出産祝いを渡す時期(タイミング)って大事だよね

出産祝いを渡すタイミングも大切です。基本的には、産後、母子の健康状態を確認したのちに渡します。産後すぐは避け、母子が産院から退院し、落ち着いたころを見計らいましょう。新生児期と呼ばれる生後1ヶ月以内に渡すことがマナーです。
身内や近親者の場合、生後7日をお祝いする「お七夜」前後から生後1ヶ月以内に直接訪問することが多いです。お友達や会社関係といった場合、新生児期のころは避け、生後3週間から1ヶ月を過ぎたころに訪問しましょう。
産後3週間程度は産褥期に当たり、母体ママは体の疲れを癒やす時期です。パジャマ姿や化粧をしていない姿を見られたくないという気持ちもあるかもしれません。こういった理由からも、赤ちゃんが外出できるような時期になってから、出産祝いを渡すことも一案です。

出産祝いのお金、相場を知って金額を決めよう!

出産祝いイメージ
出産祝いでは、お金を贈ったほうがストレートだしスマートに感じると思う人もいます。地域性などでも大きく変わりますが、ご祝儀という形では、おじおば、長兄など目上に当たる親戚のほか、会社の上司や仲人といった目上の立場に当たる人がお金を贈るのが一般的です。

どのくらいの金額が一般的?縁起の悪い金額は?

おじやおばなどの近しい親族の場合、1万円程度が相場です。会社の上司などに当たる人は5千円くらいが妥当でしょう。サークルや会社同僚など複数名でお金を集めて渡す場合は、1人当たりの金額がわかる形で贈ることがマナーです。
ただし、「9千円」「4千円」というように「苦しむ・死ぬ」を連想させてしまう忌み数字でまとめることは避けましょう。複数名で出産祝いを渡す場合は、1人当たり千円~2千円程度を目安にすると、受け取った側も恐縮することはありません。

のし袋の表書きは?またお金を贈るメリットとは

のし袋は蝶結びのものを選び、「ご出産祝」の表書きを施します。出産祝い用ののし袋もあり、間違いを防ぐためには専用のし袋を使うことも一案です。
出産祝いでは、洋服やタオル、おもちゃなどを中心に贈られます。出産した家族も準備物があるため、品物が飽和状態になってしまうこともあります。好みのものを買ってもらうことや、赤ちゃんのための何かに使ってもらうためにお金を贈ることもよいでしょう。
立場上、金銭を贈ることがはばかられる場合は、商品券やギフトカードでも大丈夫です。

「現金はちょっとなぁ」そんな時、みんなはどうしている?

赤ちゃんへのギフトイメージ
立場上、現金だけを贈ることがかえってマナー違反になってしまうこともあります。友達やサークル仲間、ママ友といった立場の人がこれに当たるでしょう。「現金はちょっとなぁ」と考えたときにおすすめの、お祝いの方法を紹介します。

贈ると喜ばれる品物一覧

1人目と2人目などでも違いがありますが、出産祝いで喜んでもらえる品物をまとめました。
  • 離乳食調理セット
  • 6ヶ月~1歳頃からあそべる知育おもちゃ
  • 子供が主人公となるカスタマイズ絵本
  • おむつポーチや赤ちゃん用リュック
離乳食が必要になるころには母子のお出かけが難しい時期に差し掛かります。調理セットなどはあると便利ですし、離乳食を卒業してからも調理に使えますのでおすすめです。また、お出かけ用のおむつポーチなどはいくつあっても困りません。

洋服やタオルなど衣料品を送るときの注意点

衣料品は「もらってうれしい出産祝い」である反面、「もらいたくない出産祝い」としてもランクインされるほどです。受け取る側の価値観にもよるため品定めには注意をしましょう。
ママが大好きなファッションブランドのものや、お風呂上りなどに使えるポンチョタオルなどは喜ばれます。敷く・掛ける・拭く・包むなどができる大判のタオルなども便利に使ってもらえます。
洋服の場合は、新生児用のものを贈るのはNG。生まれ月に合わせて生後半年~1年前後に着用できる洋服を選びましょう。

贈られると困るもの

「使えばなくなるもの」は基本的に出産祝いにはNGとされています。今はこのような意識は薄れつつありますが、食べ物や消耗品は「消え物」と言われ、「子供が消えてなくなる」と忌み嫌う地域があるからです。おむつケーキなどイベント性がある贈り物も流行っていますが、赤ちゃんの肌やサイズに合わないこともあるため無駄になる可能性があるので、ママに確認を取ってから贈ることをおすすめします。
また、ぬいぐるみなどもアレルギーなどの心配をするママもいるため、避けたほうがよさそうです。品物に困った場合はギフト券を贈ることも一案です。
年上のお友達や、子供のころからの友人など近い関係にある方などは、モノや金銭だけでお祝いを表すには失礼に当たる場合もあります。3千円程度のご祝儀や商品券ギフトにプラスして、生後3~4ヶ月のころから使える、やわらかいおもちゃや靴下などをプレゼントすることをおすすめします。

まとめ

出産祝いは、新しい命の誕生を喜ぶほか、出産に臨んだ母体をねぎらい、生活が一変する家族を励ます意味合いも含まれています。お祝いを渡す際にはマナーを汲んで贈ることを心がけましょう。また、ご祝儀の相場や品物選びを考えて贈ることで、産後のお付き合いも円滑に進みます。

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